FM TIPS
ファシリティ・サービス
前回、当社が実践している「施設管理業務におけるマネジメント(Management)業務※」の対象である「実業務」を、「ファシリティ・サービス」と表していると、お話しました。今回は、私たちがマネジメントしている「実業務」、つまり「ファシリティ・サービス」についてご説明します。
「ファシリティ・サービス」、カタカナ表記の抽象的表現で意味を把握しにくいと思います。簡単に言いますと、施設管理においては、一般的に専門の業者様に委託されている清掃や警備などの「実業務」です。それらの業務を当社では、「清掃衛生業務」「設備管理業務」「セキュリティ業務」「修繕業務」「支援サービス業務」と大きく分類しています。
「清掃衛生業務」とは、建物および外構を清潔な状態に保つための清掃業務、安全で快適に施設を利用するための環境衛生業務、さらには、環境保全に寄与する廃棄物処理業務などで構成されます。
「設備管理業務」とは、電気設備、空調設備、給排水衛生設備、防災設備、防犯設備、昇降・運送設備、自動扉設備、駐車設備などの日常的な管理業務、定期的な点検業務、定期的な整備業務、ならびにそれらの効率的な運転業務を含みます。
「セキュリティ業務」とは、人的警備、機械警備などの警備業務、防犯や防災(地震、台風、火事など)の緊急対応業務などが該当します。
「修繕業務」とは、施設(建物、設備、外構)に対する小規模な修繕業務」を意味します。当社では、「修繕」は「劣化により当初の使用目的に耐えられない状態になった場合に、当初の機能・性能に“回復”させること」、「改修」は「劣化により当初の使用目的に耐えられない状態になった場合に、当初の機能・性能を“超えた状態”にすること」と定義しています。概念的には、「修繕」に関わる費用は「経費」であり、「改修」に関わる費用は「投資」と理解することができます。また、「改修」は、「プロジェクト」と捉えています。
最後の「支援サービス業務」には、大きくふたつに分類できます。受付、会議・応接室運営、車両管理、配送、備品管理、情報配信支援、行事運営支援などの業務支援を目的とした業務と自動販売機管理、売店運営、食堂運営、ケータリングなどの生活支援を目的とした業務のふたつです。業務支援を目的とした業務は、一般的に内製化、つまり社員の方々にて行われている事例が多いかと考えますが、このような業務も、ファシリティを効率的に利用するために不可欠な「ファシリティ・サービス」のひとつと言えます。
次回は、「ファシリティ・サービス・マネジメント」、つまり対象である「実業務」をマネジメントする業務についてお話します。(大の字)
※ マネジメント(Management)業務
実業務の業務設計、業務管理にあたる部分であり、具体的には、「業務仕様書の策定」、「外部委託業者の対応」、「クレーム対応」、「緊急時対応」、「工事・点検立会い」などが該当
[2012年6月公開]
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