FM TIPS
ファシリティ・サービス・マネジメント
前回、施設管理業務において当社がマネジメントしている実業務、「ファシリティ・サービス」についてお話しました。 今回は、実業務をマネジメントする業務、「ファシリティ・サービス・マネジメント」についてご説明します。
以前、「施設管理業務」は3つの業務にて構成されているということをお話したと思います。一つ目は、「実業務」、二つ目は、「マネジメント(Management)業務(※1)」、そして三つ目が、「戦略・計画立案業務」です。一つ目は、一般的に専門の業者様に委託されているケースが多いと考えられます。また、三つ目の業務は、重点業務としてインハウスにて行われていると考えられます。
では、二つ目の「マネジメント(Management)業務」とは具体的にどのような業務なのでしょうか?当社では、「日常のルーティン的な要素がある一方、ある一定の専門ノウハウが必要であり、またアウトソーシング可能な業務」と考えています。
それを踏まえた上で、「マネジメント(Management)業務」、つまり「ファシリティ・サービス・マネジメント」の中身を説明していきます。業務は、「サイトマネジメント」「業務設計」「業務実施管理」「ファシリティデータ管理」「改修・修繕計画立案」の5つにわけることができます。
「サイトマネジメント」とは、「個別施設や施設群における全体的な管理をする業務」です。具体的には、個別サイトにおける「各種提案」「各種報告」、さらには、「各種関連情報の提供」、例えば、「リコール情報、法規制改正情報の提供」が挙げられます。これらをお客さまと共有する「場」が「定例会議」です。また、随時「トラブル対応」「災害対応」も行います。
「業務設計」とは、「各ファシリティ・サービスの業務仕様の設定および改善を行う業務」です。具体的には、「施設における共通言語化」「最適な業務仕様の作成」「最適なパートナー(ファシリティ・サービスの提供者)選定」「業務実施管理手法の明確化」などです。これらの工程が、適切に行われなければ、最適な「ファシリティ・サービス」を提供できないため、「ある一定の専門ノウハウが必要」という所以は、実は、ここにあります。
続けましょう。「業務実施管理」とは、文字通り、「各ファシリティ・サービスの実施管理をする業務」です。「ファシリティデータ管理」には、「施設仕様に関わるデータ(建物仕様、設備仕様)の管理」、「施設運営に関わるデータ(修繕・改修履歴、各種契約、ファシリティコスト)の管理」が含まれます。さらに、「改修・修繕計画立案」として、「建物や設備の改修・修繕計画の立案」も行います。
業務を分解し、個々の業務内容を検証することによって、「マネジメント(Management)業務」の重要性、そしてアウトソーシングの可能性も見えてくるのではないでしょうか?
次回は、当社がマネジメントしている対象チャネルについてご紹介いたします。(大の字)
(※1) マネジメント(Management)業務: 実業務の業務設計、業務管理にあたる部分であり、具体的には、「業務仕様書の策定」、「外部委託業者の対応」、「クレーム対応」、「緊急時対応」、「工事・点検立会い」などが該当
[2012年7月公開]
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