FM TIPS
「FM」とは(その1):難解なFM
「ファシリティマネジメント」。この言葉をご存知でしょうか。英文で表記すると「Facility Management」。略称は、「FM(エフエム)」。日本語に訳せば、「施設管理」となります。私たち、ファシリティ パートナーズ株式会社は、この「ファシリティマネジメント」を共通言語として、複数の事業を行っていますが、この言葉自体が一般に普及していないという実感を持っています。
日本におけるFMの普及定着を図る目的をもった団体である「社団法人 日本ファシリティマネジメント推進協会」(注1)によると、その定義は、「企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」となります。
なにやら、難しいですね。ホームページ(注2)の補足説明を読んでも、ピンときません。
(社)日本ファシリティマネジメント推進協会が実施団体のひとつとなっている「ファシリティマネジャー資格制度」の基本的な参考書である「総解説ファシリティマネジメント(編集:FM推進連絡協議会 発行:日本経済新聞社)」を読むと、いわゆる「ビルメンテナンス」の分野から、不動産取得やワークプレイス(オフィス)づくり、はたまた建物建設にいたるまで、「ファシリティマネジメント」の範囲と記述されています。
難解な定義とともに、この広大な対象範囲が一般への普及への障害になっているのかもしれません。
経営資源とされている「ヒト、モノ、カネ」の3要素。大きな企業であれば、それぞれ専門知識を有した人材を配した専門部署によって管理、即ち、マネジメントがなされています。しかしながら、大きなB/Sをもつ製造業の企業様においても、その中にある多くの「建物およびその付属設備」という資産を専門部署が専門的な知識や技術に基づいて管理している事例は少ないのではないでしょうか。
そうです。「ファシリティマネジメント」とは、この重要な資産であり、重要な経営資源である「施設」を、「ヒト、モノ、カネ」と同じように、専門的な知識や技術に基づいてしっかりと「管理」することではないでしょうか。そして、そのことによるベネフィットは多大なのではないでしょうか。
注1: 英文表記は、Japan Facility Management Promotion Association。当社も法人正会員として参加。
注2: URLは、http://www.jfma.or.jp/index.htm
注3: 社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会、社団法人ニューオフィス推進協議会、社団法人建築・設備維持保全推進協会の3団体が協力して実施。毎年1回実施される試験に合格し登録手続きを行うと「認定ファシリティマネジャー」という称号が付与される。当社にも、7名(2011年3月現在)の保有者がいる。
[2011年4月公開]
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