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FM TIPS 

「FMアウトソーシング」の成功事例:スタンレー電気株式会社様の取り組み(その1)

今回は、具体的な「FMアウトソーシング」の成功事例をお話しします。その事例とは、当社が10年以上の長きに渡り、FMの推進や実行のお手伝いをさせていただいているスタンレー電気株式会社様の取り組みです。

 

スタンレー電気株式会社様のFM推進の取り組みは、JFMA(社団法人 日本ファシリティマネジメント推進協会(現、公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会))が2005年7月に発行した「ファシリティ マネジメント事例集(第2集)」(以下、「事例集」)にて紹介されたことから、FM関係者においても、日本における先進的なFM事例として認知されています。

 

ご存じの方も多いと思いますが、スタンレー電気株式会社様は1920年に創業され、自動車用照明製品、半導体製品、情報通信機器などのデバイスを製造するリーディングカンパニーです。国内はもとより、欧米、アジア、南米にも生産拠点を有するグローバルカンパニーでもあります。

 

スタンレー電気株式会社様のFM推進は、1990年頃から始まります。

 

そのきっかけは、経営陣の指示でした。現在においても、企業の経営層におけるFMの認知度は決して高くないのが現実ですが、スタンレー電気株式会社様においては、今から、20年以上前に、経営層がFMの存在のみならず、その有効性をきちんと認識されていたのです。このことは、当時の日本におけるFMの認知度から、驚愕に値します。

 

しかしながら、施設管理のミッションを持つ組織(総務部)に、当時としては当たり前ですが、FMの知識はありませんでした。そのため、1992年に社内プロジェクトチームを立ち上げ、社外の専門家をアサインして進められました。そして、1994年にコンセプトである「スタンレー型ファシリティマネジメント(略称:SFM)」をまとめ上げ、経営陣の承認を得た上で、実質的なFM推進がスタートしました。このSFMにおいては、全社およびグループ会社で推進されていた「生産革新活動」の一環として、FMを位置づけています。このように、まずきちんと今後の「羅針盤」となるコンセプトを描くことからスタートしたことも特筆すべき点であり、成功要因の一つだったとも言えます。

 

このSFMというコンセプトを踏まえて、具体的な実行施策を展開していくのですが、その優先順位のつけ方にも、特徴があります。それは、「効果が見えやすい」という観点です。先に述べたように、一般においてFMの認識は低く、スタンレー電気株式会社様社内においても、もちろん同様でした。したがって、導入の初期段階で、その効果を、社内に見せることにより、きちんと有効性を認識させることが、その後の展開をスムーズにすると考えた訳です。非常に戦略的なアプローチではないでしょうか。

 

次回は、具体的な実行施策の中でも、当社が深く関与させていただいた「維持保全業務一元管理施策」について、お話しさせていただく予定です。

【2012年2月公開】

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