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LCC

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建物における「LCC（Life cycle cost）」とは、建設から解体までの建物の生涯に掛かる全ての費用である。具体的には、イニシャルコストとして設計費、建設費、などが、ランニングコストとして維持保全費用、改修／修繕費用、エネルギー費用、などが挙げられる。一般的に、竣工後のランニングコストは、建設費の約3〜4倍と言われる。このことからも、建設費ばかりに着目せず、ランニングコストを見据えた仕様決定が望ましいと言える。さらには、維持保全業務の優劣がLCCに大きく影響を与えると言っても過言ではない。しかしながら、LCCは、その性格からの予測値の域を出ることができないのも事実である。とはいえ、LCCの観点での設計、維持保全計画、改修／修繕計画などがますます重要になってくるのは間違いないであろう。
[2014年08月公開]

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