FM TOPICS
自動販売機の節電対策
今夏の電力需要の逼迫が予想される中で、様々な節電方法が各メディアで紹介されています。 特にピークカット対策として、空調に関する内容がもっともポピュラーでしょうか。 弊社でも、エアコンは極力使用せず、団扇・扇子が早くも大活躍しています。
このような状況の中、「ピークカット対策に限らず自社の節電・省エネ対策を根本的に見直そう」、また、「ワーキング環境に影響を与えない効果的な節電対策はないか」、という方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、福利厚生の一環として設置されているケースが多い自動販売機に関する節電対策の一部をご紹介します。
・ ヒートポンプ型自販機の導入
・ コンプレッサーの輪番制
・ 設置台数の見直し
通常機の消費電力量は平均1,600KW~1,800KW/年であるのに対し、ヒートポンプ機(※1)の消費電力量は平均830KW~1,060KW/年であり、ヒートポンプ機の導入により大幅な節電が可能となります。また、紙カップ自販機の消費電力量は平均2,800KW/年と非常に高く、費用対効果再検討の余地があります。
さらに、コンプレッサーを輪番制で停止させることにより消費電力量のさらなる削減が可能です。具体的には、缶ペット飲料自販機内のシステム設定により、ピークカット(13:00~16:00)に加え、指定時間内はコンプレッサーを停止させます(例:16:00~19:00、22:00~5:00)。
実は、自販機の大きさによる消費電力量にそれほどの差はありません。例えば、25セレ自販機(※2)は約860KW/年、36セレ自販機(※3)は約895KW/年です。ですから、小型自販機を2台並べて設置しているような場合には、大型自販機1台に置き換えることにより、大幅な節電効果が望めます。
ここでは、ほんの一部をご紹介しましたが、ベンダーによっては、コストがかかるため対応に及び腰の場合があります。 一方で、日々のコミュニケーションによりベンダーとの信頼関係を築いているFM(ファシリティマネジメント)企業ですと、さらなる付加価値も提供できます。 ベンダーとの交渉をはじめ、コスト面、省エネ面、福利厚生面での最適な自販機のあり方を構築するのもファシリティマネジメント業務の一部だと考えています。
※1 COLD室を冷す際に吸収した熱を、HOT室の加温に利用する装置
※2 商品数が25種類
※3 商品数が36種類
[2011年5月公開]
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