ファシリティマネジメント(施設管理)
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ファシリティマネジメントにおけるロボット

「ロボット」は、空想やアニメの世界だけのものではなくなりました。既に様々な分野で実際に活躍しています。もちろん、ファシリティマネジメントの分野においても例外ではありません。

 

清掃業務はもとより、その他の業務においてもロボットが実用化されています。ロボットの現場への導入が促進し、いわゆる3K(危険、汚い、きつい)といった業務を行う割合が増えれば、より安全に安定した業務を提供できるようになります。

 

例えば、床面の自動清掃を行う業務用ロボットは、既に現場に導入されています。一度人により清掃範囲を移動させて記憶させるティーチングを行えば、その後はティーチングに従い自動で清掃を行う機能を有しています。記憶したルート上の障害物や人間を検知して避け、その作業状況はスマートホンやPCで確認が可能となります。さらに、人工知能(AI)を搭載しているため、稼働すればする程、効率的な動作ができるようになっていきます。

 

また、高所のガラス面を自動清掃するロボットの実用化に向けた実証実験が行われています。ガラスを縦横に機械的に拭き上げる無人清掃ユニットはすでに存在しますが、このロボットはアームにより人の動作を記憶して作業を行い、よりきめ細やかで漏れのない仕上がりとなるそうです。この技術を発展させて、外壁診断やシーリング工事などが行えるロボットの開発も期待されています。

 

この他にも、警備業務の分野では、固定監視カメラの死角を自律移動により監視する警備ロボットなども実証実験が行われています。

 

このようにロボット技術の発展は目覚ましいものがありますが、使う側がロボットを使いこなすための工夫をすることが重要となります。こうした現場でのロボット活用の工夫から生まれた声が、今後のロボット性能の向上に活かされ、これを繰り返してスパイラルアップしていくことが、ロボット導入過渡期である現在の人とロボットの理想的な関係ではないでしょうか。(Gt.)

【2019年3月公開】

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