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ファシリティマネジメントとJIS規格
2021年8月20日、ファシリティマネジメントに関するJISが制定されました。JIS(ジス)とは、Japanese Industrial Standardの略で、日本産業規格のことを指します。日本における、産業標準化の促進を目的とした、産業標準化法に基づき制定される国家規格のことです。
ファシリティマネジメントは、2018 年に国際規格が制定されています。その、国際規格であるISO 41001(ファシリティマネジメント -マネジメントシステム -要求事項及び利用の手引き)を基に、JIS Q 41001が制定されました。今回制定された背景としては、ファシリティマネジメントが国際的に注目を浴びてきている中、事業の効率化および企業力の向上を可能にするものとして、日本国内の企業や団体などの組織が、効果的かつ効率的にファシリティマネジメントを実践できるようにすることが挙げられます。
ファシリティマネジメントは、1970年代後半にアメリカで誕生しました。その後、日本に導入されたのは1980年代の半ば頃となります。導入以降、今日に至るまでにファシリティマネジメントに取り組む企業や団体は徐々に増えてはいるものの、その認知度はまだ決して高くはないものと考えられます。今回のJIS Q 41001制定により、日本の実情に合致したファシリティマネジメントの情報を入手できることになり、今までよりも身近になっていくと考えられます。また、JIS Q 41001の適用範囲についても、組織の規模や種類を問わないことから、今までファシリティマネジメントを知らなかった、または取り組むことを躊躇していた企業や団体へ、導入を促す効果も期待できます。
今回の制定をきっかけに、ファシリティマネジメントがより身近なものとなり、日本国内全体での組織力の向上の実現につながることに期待しています。(えくぼ)
【2022年1月公開】
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