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ロボット掃除機の未来
日々進化を続けるテクノロジーの中で、私たちの生活を大きく変えつつあるものの一つにロボット掃除機があります。近年では、家庭用だけでなく、オフィスビルでの活用も広がりを見せており、その役割は単なる清掃作業の自動化にとどまりません。
1.ロボット掃除機の進化
かつては単純な自動掃除機でしたが、今では建物の3Dマップを作成し、最適な清掃ルートを自動で計画できます。障害物もスムーズに回避するだけでなく、部屋の状況に合わせて吸引力や清掃時間の調整可能、スマートフォンアプリで遠隔操作、清掃状況の確認と、その機能は多岐にわたります。
2.建物設備との連携によるシナジー効果
単体での活躍だけでなく、他の建物設備との連携が進んでいます。例えば、エレベーターと連携し、複数階の清掃を行い、空調システムや照明システムとの連携では、最適な室温や明るさの調整を行う。常に最適な環境を維持し、省エネへの貢献も期待できます。
3.セキュリティ効果への貢献
搭載されたカメラで施設内を監視し、侵入や異常の検知が可能です。異常発生時には、関係者への通知を行い、セキュリティシステムの一環として機能します。また、課題であった警備システムとの連携も対策が進み、警備システム作動時でもロボット掃除機の運用も可能になってきています。
このように、ロボット掃除機は建物全体の運用を最適化し、新たな価値を生み出す可能性を秘めているといえます。FM(ファシリティマネジメント)の観点からみても、「清掃作業の効率化」「清掃品質の向上」「コスト削減」などに大きく貢献できる可能性を秘めています。特に清潔な環境は施設利用者の満足度向上にもつながります。
私たちのマネジメントする施設でも、ロボット掃除機の可能性について検討を進めています。エレベーターと警備システムと連携し、夜間無人の中で床の清掃を行い、人が階段、お手洗いスペースなどの清掃を行うことで「コスト削減」の実現が可能かの検証も進めています。
システムとの連携に関しては、まだまだこれからも進化を続けていきます。安全性と効率性を両立させるための技術の情報をしっかりとキャッチし、運営維持に反映させていくことは私たちの大事な役割であるといえます。(38)
【2025年1月公開】
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