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ハンズフリー認証システム
「ハンズフリー認証システム」とは、無線式のICタグを組み込んだ機器を携帯するだけで、特別な操作をしなくても入退室できるシステムです。最近では、マンション、オフィスビル、食品工場などにおいて厳重なセキュリティを必要とするエリアに採用される事例が増えてきました。
現在、セキュリティシステムの主流は、オートロックシステムです。オートロックシステムは、テンキー入力やICカードをかざすなどのセキュリティロックを解錠するための諸動作が必要となります。また、指紋や静脈認証といったバイオメトリクス認証では衛生面の懸念や、顔認証ではマスクをしている人を認証できないという欠点があります。
ハンズフリー認証の入退室管理システムは、特段の動作は不要で、ICタグを組み込んだ機器を携帯していればドアに近づくだけでセキュリティロックが解錠されます。このようにICタグを組み込んだ機器を携帯して近づくだけで認証する方法のほか、ハンズフリー認証範囲内で機器のボタンを押すことにより認証する方法などがあります。また、ICタグを組み込んだ機器とセンサーとの物理的な認証距離をある範囲内で任意に設定することもできます。このような機能を活用することにより、これらさまざまな状況に対応できるようになっています。
例えば、工場や倉庫において、フォークリフトは入退室時に自動シートシャッターが開くまで停止する必要があります。また、無駄開きによる空調管理やセキュリティ向上のためラインごとに間仕切りが設置されていたりするため、運搬車両のスムーズな移動が難しい場合があります。そこでボタン付き機器で約10mの距離で認証させることにより、作業効率の向上が図ることができます。
このように、ハンズフリー認証は、マンション、オフィス、工場などの施設において、セキュリティの向上のみならず、利便性の向上や省エネルギーの推進などに役立つツールとして、検討に値するかもしれません。(東奔西走)[2015年7月公開]
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