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シェアリングシティ

シェアリングシティとは、モノやサービスが必要な人と提供者をつなげるシェアリングエコノミーを活用して、少子高齢化や人口減少、空き家・空き店舗の増加、子育て・教育環境の不足など地域が抱えるさまざまな課題を解決しようと取り組む自治体のことで、余っている人、モノ、空間といった遊休資産を活用し、地域共助によって街づくりを行っていきます。

 

既存の公共サービスだけでは地域課題のすべてを解決するのは困難であるため、このシェアリングシティの概念が注目を集めています。

 

海外には、シェアリングシティの先行都市がいくつもあります。ソウルは、世界的に有名なシェアリングシティの代表都市です。ソウルは、従来から、交通渋滞、環境問題、社会保障など、多くの都市問題を抱えていたため、行政が主導となり、シェアリングエコノミーの推進に取り組みました。カーシェア、服や本、道具などのモノのシェア、古民家をシェアハウスとして利用する空間のシェア、料理や芸術などスキルのシェアといったさまざまな分野でシェアリングエコノミーが展開され、さらに公共資産の活用も積極的に進めており、今では、着実にシェアリングエコノミーが街に根付いています。

 

日本でも近年、シェアリングエコノミーが広がってきています。その中で政府は、産業や地域経済をより活性化させるべく、「日本再興戦略2016」において、シェアリングエコノミーを重点施策のひとつに位置づけました。

 

地域とシェアリングエコノミーを連携させ、地方創生につなげるという流れの中で、2016年11月、千葉市など5市がシェアリングシティ宣言をしました。これは、シェアリングエコノミーの普及活動を行う業界団体である一般社団法人シェアリングエコノミー協会が呼びかけたもので、自治体が複数のシェアリングサービスを活用することで地域課題の解決を目指します。

 

余っている人やモノなどを活用し、社会で共有していくシェアリングエコノミーは、経済効果や市民の交流を生み出し、より良い街づくりを目指す上で効果的です。シャイといわれ、人と人との間に距離を置きがちな日本人にとって、シェアという概念はとっつきにくいものではありますが、社会問題を解決する一つの手段として、無視はできない考え方になりつつあります。(レイクトラウト)
[2017年5月公開]

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