ファシリティマネジメント(施設管理)
に関連する最新情報を
わかりやすくお届けいたします。

FM TOPICS 

顔認証

2019年にラクビーワールドカップ、2020年にはオリンピック・パラリンピックの開催を控え、様々な国から大勢の人々が来日することが予想されます。それに伴い、セキュリティに関する議論が高まっています。

 

このような状況の中、セキュリティ技術である「生体認証」が急速に発展をしています。生体認証は、人体の身体的特徴を解析して個人を識別する技術で、例えば、指の指紋を使用した指紋認証、手などの中に流れている静脈の血管を使用した静脈認証、顔を使用した顔認証、手の形を使用した手形認証、目の中の虹彩を使用した虹彩認証、声を使用した声紋認証などがあります。これらは、ICカードやパスワード入力による認証方式と比べ、なりすましがしにくく、セキュリティの強化が期待できます。また、認証に必要となるカードを保持することやパスワードを記憶しておく必要性がないため、利便性が高いともいえます。

 

実際に生体認証を導入している施設が増えてきています。成田空港、羽田空港、中部国際空港、関西空港の出入国審査場では、生体認証による「自動ゲート」を導入しています。この自動ゲートは、パスポートと生体認証である指紋認証によって本人確認を行います。事前に登録が必要ですが、出入国審査場が混雑している場合でも、審査カウンターに並ばずに、出入国審査の手続きを行うことができます。また、一度登録をすればパスポートの有効期限まで、利用が可能です。さらに、2017年10月から羽田空港では、「顔認証」による自動ゲートの導入が始まりました。こちらは事前の登録が不要なため、指紋認証よりもスピーディーに出入国審査場を通ることができます。また、空港だけではなく、コンサート会場や大型テーマパークでも、顔認証によるセキュリティシステムを採用する事例が増えています。

 

今後は、マンションやビルなどでも顔認証によるセキュリティシステムが普及し、私たちの生活にもっと身近な存在となることが予想されています。顔認証が採用されることで、防犯性が高まる一方で、体の一部を情報として登録することはプライバシーに関わることであり、抵抗を感じる人もいることと推測されます。また、情報漏えいに対して万全の対策を施すことはもとより、万一、情報漏えいした場合の対処についても慎重に検討されるべきでしょう。

 

高度に情報化が進展した今日の社会において、セキュリティの強化は重要な課題です。今後、このようなセキュリティシステムの発展により、安心かつ快適な生活が、より身近な存在となるかもしれません。(えくぼ)
[2017年12月公開]

お問い合わせはお気軽にどうぞ

企業施設、賃貸施設、マンション、公共施設、教育施設などの施設管理業務(主に、運営維持業務)の効率化、コスト削減をご検討の際には、マネジメント業務に特化したアウトソーサーである私たちへお気軽にご相談ください。御社のニーズにあわせたご提案や、成功事例をご紹介します。

お電話でのお問い合わせはこちら 03-6821-0681

施設管理ご担当者様の参考となる資料を豊富にご用意しております。
ご希望の方はこちらからお申し込みください。