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既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業
LEDランプの導入や古い設備の更新、さらにはクールビズ/ウォームビズなど、省エネルギーへの取り組みには様々なものがあり、社会的に関心も、ますます高まってきています。政府や地方自治体も、それらを後押しするための支援事業を積極的に展開しています。今回は、それらの中で、既に建設されている建築物に対する支援事業の一つである「既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業」を紹介します。
この 「既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業」は、高性能建材の市場拡大と価格の低減により既築住宅の省エネルギー改修を促し、省エネルギーを推進するため、省エネルギー性能の高い高性能建材を用いた改修を行う者に補助金を交付し、予算の範囲内において、その活動を支援するものとして、2013年度より開始されました。簡単に言うと、既に建築・使用されている住宅に対し、エネルギー消費を抑える効果のある材料を使用してリフォームを行った場合に補助金が支給されるというものです。材料費と工事費の合計金額の1/3以内、もしくは150万円/戸を上限としており、一般社団法人 環境共創イニシアチブ(以下SII)から補助金が交付されます。
補助金交付の対象者は、基本的には、①戸建住宅・集合住宅(分譲)の所有者、②集合住宅(分譲)の管理組合、集合住宅(賃貸)の所有者、③転売物件(戸建住宅・集合住宅(分譲))を購入し、所有を予定している者、となっています。利用に気をつけなければならないのは、現在、補助金交付の対象製品として登録されている建材は、ガラス・窓・断熱材となっており、これらの種類でもSIIへ登録申請し、審査を通ったものを使用しなければ、補助金交付対象とならない点です。
2014年度の補助金交付決定件数は929件となっており、約30億円の予算に達したため、二次公募が行われませんでした。このことからも、この事業への関心の高さがうかがえます。
連日のように原発再稼働に関するニュースが流されています。電力供給において、コストの抑制と地球環境の保全という、ともすれば相反する課題に、私たちは、長期的に向き合っていかなければならないことは明白です。このことから、電力消費において、省エネルギーを進めていくことの重要性は、ますます高まっているといえます。
今回ご紹介した支援事業などの情報をタイムリーに入手し、それらを活用した省エネルギー施策を検討していくなどという積極的な行動を、個人レベルでも、起こしていくべき時代になっているではないでしょうか。(M・F)
[2014年11月公開]
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