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スマートマンション
最近、たくさんの「スマート○○」という言葉が、連日のようにマスメディアでとりあげられています。それでは、「スマート○○」というと、どの言葉が真っ先に思い浮かぶでしょうか。
やはり「スマートフォン」でしょうか。「スマートフォン」の普及により、いつでも、どこでも、インターネットに接続し、膨大な情報にアクセスすることが可能となりました。また、家電メーカーが発売している「スマート家電」も、よく耳にするようになりました。「スマート家電」は、「スマートハウス」を構成する重要な要素で、インターネットに接続された「スマートフォン」によって、外出先などから遠隔操作できるばかりでなく、エネルギー消費を自動制御するなどの高度な機能を有した「賢い」家電であると言えます。
今回取り上げる「スマートマンション」も同様、マンション内のエネルギーに関連する機器や設備をネットワークし、エネルギー消費を最適な状態に自動制御する「賢い」マンションのことです。例えば、昼間に太陽光で発電した電力を使うとともに、不足分を蓄電されたコストが低い夜間電力で補うなどの制御を自動で行うことができます。
こうしたエネルギー消費の自動制御を、マンション全体(主に共用部分)で行う設備が、MEMS(Mansion Energy Management Systemの略語。「メムス」と呼ぶ。)です。MEMSは、ビルを対象としたBEMS(Building Energy Management Systemの略語。「ベムス」と呼ぶ。)に比べ、専有部分を有しているため、より細かい制御機能が必要と言われています。
このようにMEMSは、「スマートマンション」において不可欠な設備です。経済産業省は、「スマートマンション導入加速化推進事業」において、2013年3月に、MEMSアグリゲータ(マンションなどの集合住宅に対してMEMSを導入し、エネルギー管理支援サービスやMEMSから得られる情報を活用する継続的なサービスを通じて10%以上の節電(総量)を目標に事業を行う者)の公募を行い、一次公募において6事業者を選定しました。これらMEMSアグリゲータがある機能要件を満たしたMEMSを施工する際の費用に対し、補助金が交付されます。今後、このような普及促進事業などにより、「スマートマンション」が増えてくると思われます。
福島第一原子力発電所の事故による逼迫した電力需給は、この先も継続することは間違いありません。そのような状況の中、エネルギーを最適な状態に自動制御する「賢い」マンション、即ち、「スマートマンション」が増えることは、電力需給状況の改善に寄与し、ひいては地球環境保全につながります。今こそ、私たちが持つ「知恵」を結集させ、長期的な視点から、もっともっと「賢い」エネルギーの使い方を編み出していく必要があるのではないでしょうか。(M・F)
[2013年4月公開]
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