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宅配ボックス交換工事
インターネット通販の普及などで増える宅配便を不在時でも受け取れる「宅配ボックス」はマンションの人気設備の一つです。
今回は、東村山市に位置する築20年14世帯のファミリータイプマンションで宅配ボックスを交換した際の事例を紹介します。
このマンションは、竣工当初から電気式宅配ボックスが設置されており、これまで大きなトラブルもなく利用されていました。しかし、2016年10月にマンションの居住者の方から、3台設置されている宅配ボックスの内、1台が故障し使用できないと連絡がありました。私たちは、すぐに現地に駆け付け、不具合の原因調査を行ったところ、電子制御を担う基板が故障していることを確認しました。
通常の基板故障であれば、基板を交換することで、修理が可能です。しかしながら、今回のケースでは、故障した基板の製造がすでに終了となっていたため、基板交換による部分修理が行えず、不具合を起こしている一部の宅配ボックスを再び使用できる状態に戻すためには、宅配ボックス全体の交換を行わなければならない状況でした。
そこで、私たちは、今回の故障原因の調査報告書と併せて、新たな宅配ボックス設置の提案を取りまとめ、2017年4月の通常総会に議案上程しましたが、当時の管理組合ではLED交換工事やインターホン交換工事を優先事項として検討していたため、承認には至りませんでした。
しかしながら、管理組合の方々も居住者の利便性やマンションの資産価値の観点からも、本工事の有用性については理解している状況の中、理事役員の方々の協力を得ながら2018年4月開催の通常総会において再上程し、無事に承認を得ることができ、2018年6月には宅配ボックスの交換工事が滞りなく完了しました。
なお、今回の工事仕様に関しては、電気代などのランニングコストの掛かる電気式宅配ボックスではなく、機械式宅配ボックスを提案したことにより、管理組合のコスト削減にも貢献することができました。
また、機械式宅配ボックスを選択することで制御盤が設置されていたスペースが必要なくなり、ゴルフバックが収納できるボックスの新設や設置台数を増やすことが可能となり、居住者の方々からも「前よりも良くなった」などの声を聞くことができました。
このように私たちは、お客さまの具体的な要望に柔軟に対応していくと共にマンションの資産価値向上に繋がるマネジメントを心がけていきます。（P.V）
【2019年3月公開】
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