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受水槽跡地の有効活用
横浜市にある築30年を超えるマンションの事例です。きっかけは防犯カメラの新規設置提案からスタートしました。
本来、防犯カメラを設置する際、モニターとレコーダーも同時に設置しますが、当マンションの設置場所の候補は管理室しかありませんでした。しかし、管理室が非常に狭く、室内にはこれまでの大規模修繕工事の保管資材や、日常清掃に使用する清掃用具であふれていました。
そこで、5年前に直結直圧方式へ変更した際の受水槽跡地が空き地と化していたため、この空き地に保管資材や清掃用具さらには今後災害備蓄品や管理組合資料の保管場所となる倉庫を設置することを提案しました。
設置後は、予定通り保管資材や清掃用具の移動ができ、管理室内も整理され、清掃員の作業効率やマンション美観の向上にもつながり、管理組合、清掃員の両者から喜ばれ、良い相乗効果が生まれました。
この事例を活かし、戸塚にある築30年のマンションでも同様に、受水槽跡地有効活用策の提案を行いました。このマンションでは、受水槽の架台と敷地との段差が大きく、架台の解体にも高額な費用が掛かるため、逆に敷地高さまで埋めてしまい、その上に倉庫を設置する計画としました。
このような受水槽跡地有効活用策においては、共用部分の変更にあたり、総会での組合員総数ならびに議決権総数の75％以上の賛成が必要な特別決議で決議することとなります。
これらの事例を経験し、今後も目の前の課題に対し真摯に取り組み、他のマンションでもできないか模索し提案し続けていきたいと考えます。（369）
【2021年6月公開】
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