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「マンホールの安全性」

我々の身の回りの道路や施設内には、たくさんのマンホールがあります。

大きさも小さい物から人一人では動かせない大きさまで様々なタイプがあります。近年では、マンホールに描かれた絵柄を写真に収める方々もおり、密かなブームになっているようです。

 

今回取り上げるのは、施設内でのマンホールの安全性についてです。

マンホールは、用途や規格により様々な種類があり、施設内には、電気系統・給排水系統・雨水系統などのマンホールが多くあります。

通常、人間が踏んだくらいでは壊れませんが、車両や重機などが通過する場所では、荷重が問題になり、建築から数十年経過したものは、経年劣化ということが問題になります。また、設計当初は、構内のマンホールが通路ごとに規定とおり設置されていても、施設のレイアウト変更などで通路が変更となった時に、マンホールの規格まで確認できるかは難しいです。

 

実際に、私たちが管理している工場では、10トントラックがマンホールに落ちてしまい動けなくなり、レッカーを手配した事例がありました。原因はマンホールの規格が重さに耐えらなかったためです。また、私たちの管理しているマンションでもマンホールの蓋が経年でひび割れており、危うく事故に繋がりそうになるケースも発生しています。

前者の例では、100以上の構内マンホールを調べたところ、荷重が不適切な物や経年劣化で変形した物が多数見つかりました。後者の例でも数百に上るマンションのマンホールを調べ、やはり同様に異常が見られる事案が多数見つかりました。更に、マンホールの交換を実施した際に、マンホールを支える枠のコンクリート部分に亀裂が入っている事例が見つかり、目視では確認できないところにも損傷が及んでいることに恐怖を覚えました。

 

普段の何気ない景色の中には、目に見えない危険が潜んでいるということを示しているケースだと考えています。残念ながら施設でのトラブルを全て防ぐことができるわけではありません。起きたケースから学び、検証する、そして次のトラブルを予測し、未然に防ぐ行動を愚直に繰り返していくことになります。前述のケースについても、当社のデータベースに取り込むことで、当社が管理している他の施設での安全対策となり、フロントマネージャーがその対策を講じていきます。他のトラブルについても同様の活動を行い続けています。このような地道な活動こそが、最も重要であり、ファシリティマネジメントの本質だと私たちは考えています。(yk)

【2022年9月公開】

 

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