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排煙設備修繕工事
私たちがマネジメントしているテナントビルで実施した「排煙設備修繕工事」を紹介いたします。
排煙設備とは、火災時に発生する煙を屋外に排出し、避難経路の確保を目的として設置される設備となります。また、排煙設備の種類は「自然排煙設備」と「機械排煙設備」の2種類にわけられます。自然排煙設備は煙が上部に向かう性質から、排出用の窓を天井付近に設け、必要な時に開放することにより煙を外に排出します。機械排煙設備は、機械を使って煙を強制的にダクトから屋外へ排出します。
今回施工した箇所は、「自然排煙設備」に含まれる「排煙窓」になります。お客さまより不具合の問い合わせがあり、修繕することとなりました。実際の症状をお客さまに詳しく聞いてみると、室内の換気のために頻繁に開閉していたところ、ある時から急に閉まらなくなってしまったとのことでした。
排煙窓の故障原因として挙げられるのは、主にワイヤーや、操作ボックスの劣化となります。今回も施工の際に確認したところ、ワイヤーの一部に変形や錆がみられ、また操作ボックス内部にある、ワイヤー巻取り用の歯車部分が、劣化により削れてしまっておりました。この状態ではどれだけ力を入れても、歯車部が空回りしてしまい、ワイヤーの巻取りが出来ません。
今回の修繕内容としては、排煙窓を一度取外し、ワイヤー・パイプの交換、操作ボックスの交換がメインとなります。施工の注意点としては、各窓の開き具合を均一にしなければなりません。今回修繕した排煙窓は、一度に4枚の窓を開閉する装置でしたので、それぞれの窓の開閉具合を調整し、復旧し終了となりました。作業時間はおよそ3時間となります。作業後は滑らかに操作することを確認しました。
排煙設備は火災時の排煙を目的とした装置であるため、もともとは頻繁な開閉を想定しておりません。しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症の予防対策として、排煙窓の開閉を行い、日常的な換気として利用しているお客さまが少なからず見受けられます。
排煙設備の設置や適切な維持管理は法律によって義務付けられています。いざという時に使用出来ないという事態を避けるため、定期的な開閉確認は必要ですが、本来の目的から外れるような使用は不具合の原因に繋がります。
私たちは施設をマネジメントする者として、単に修繕するだけでなく、適切な使用方法をテお客さまへご理解いただけるよう対応をしていくことが大事だと思います。(P.Sちか)
【2023年3月公開】
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