OUR SERVICE
設備冷却用の水質管理
私たちがお客さまへ提供している水質管理のサービスについてご紹介します。
水質管理といっても飲料水だけに限ったことではありません。プール、大衆浴場、空調用の冷温水、設備冷却用の循環水や冷却塔など様々な分野で水が利用されています。プールや大衆浴場は条例で残留塩素濃度のほか多くの衛生基準が定められています。目的は言うまでもなく利用者の安全を守るためにあります。一例をあげると誤飲や感染症による体調不良を抑制するため、水素イオン濃度の管理や大腸菌が検出されないことなど、数多くの成分分析が定められています。
一方で施設の設備などでは、空調用の冷温水では軟水器を用いたり、ろ過装置を設置したりと、水が持つ性質を利用した重要な役割があります。
その中でも、私たちは設備冷却用の循環水と冷却塔の水質管理サービスを提供しています。
設備冷却用の循環水と冷却塔は、普段の運用は水を入れ替えせずに使用します。従って、水の成分が変化して汚れていきます。水が酸性になると鉄管の内部が腐食したり、水が赤くなったり、スケールが固着したり水の温度によってバクテリアが増殖したりします。その変化した水を処理せずにそのまま使用を続けると、スラッジが配管内部に堆積して水流が低下することや配管が詰まることが考えられます。これは、血管で例えると動脈硬化が起きている状態と同じです。ポンプが詰まったり過負荷で故障したり、更に配管内の腐食が進行すると鉄管に穴が開いて漏水が発生してしまう恐れがあります。配管が建物内に設置されていたら、漏水で二次被害も発生してしまいます。また、配管内の水をすべて入れ替えしようとする場合、配管距離が長ければ長いほど新しい水量が必要になり、水を入れ替えしている間は設備を停止しなければなりません。
このような難しい状況下でも、私たちは設備を停止せずに循環水と冷却塔の水質を定期的に点検しています。水素イオン濃度(pH)、電気伝導率、鉄分などの水質を現場で分析して、必要に応じて独自の薬品を投入することで、水質の安定化を図ります。さらに循環水にはフィルターを設置しており、錆やバクテリアを取り除くことができますので、定期的にフィルターを交換することで、水質を維持することができます。この対応により、冷却塔の冷却効率向上による節電効果、補給水量の削減、配管に使用している鉄管の長寿命化が期待できるのです。
今回ご紹介した水質管理を目的としたサービスや製品は多数あります。その中で、お客さまの設備、用途に適した水質管理サービスを提供することが、私たちの大切な業務であると考えています。(P.S.ちか)
【2023年10月公開】
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