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環境に優しいシロアリ防除
今回は、製造業A社様の社宅で実施した環境に優しいシロアリ防除についてご紹介します。
2016年7月、A社様から、社宅入居者より羽の生えた蟻が多数発生しているとの連絡が入ったため、至急調査して欲しいとの依頼がありました。
早速、発生場所である社宅の浴室と脱衣所の境の柱と壁の隙間を調査しました。居住者の方が既に殺虫剤を撒かれていたようで、蟻の死骸が床に散乱しており、すぐにシロアリだということが判明しました。
通常、シロアリ被害の場合、生息場所や生息状況(被害状況)の特定が重要となります。シロアリの死骸が確認された床には点検口が無く、脱衣所の床に点検口を設け、調査を続けました。
その結果、脱衣場の床下付近にはシロアリが生息している形跡は確認されず、浴室の下が生息場所であると断定し、対策案を検討することとしました。
しかし、浴室の床はモルタルで覆われているため、駆除剤等を散布するには、その周りの床を壊さなければならない大掛かりな工事となり、その工事期間中は浴室の使用が不可能となります。また、居住施設という性格上、安全面や衛生面の観点からも、安心して暮らせるための十分な配慮が必要でした。
そこで私たちは、環境に優しい「セントリコン・オールウェイズ・アクティブ」という工法による防除を提案することにしました。
「セントリコン・オールウェイズ・アクティブ」は、ベイト工法のひとつです。
ベイト工法とは、シロアリが常に新しい餌場(木材)を求め、餌を全員で分け合う習性を利用し、地中に薬剤の入った容器を埋め込むことで、巣ごとシロアリを駆除するシステムの名称です。「セントリコン・オールウェイズ・アクティブ」は、原則として駆除剤散布をせず、必要最小限の薬剤でシロアリを防除します。
一般的な薬液を散布するシロアリの防除方法では、約200~300リットルの大量の薬液を使用していましたが、この工法では、薬剤の量は約200グラムしか使いません。薬剤の量が少量であっても、シロアリ自身が餌として巣へ持ち運ぶため、確実にシロアリの巣を根絶することができます。また、薬剤が漏れ出すことによる異臭や土壌汚染などの心配もありません。
シロアリ防除に限らず、害虫駆除および防除には様々な薬剤が使用されます。今後、FMという視点から、このような問題解決に取り組むには、人やペット、さらには環境に優しい最善策を追求し続けていくことが必要なのではないでしょうか。(P.V)
[2016年9月公開]
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