「環境負荷を低減した清掃業務仕様の要件」および「清掃資機材/環境負荷低減商品カタログ」を編集し、その活用により、環境負荷低減に寄与している。
私たちは、環境保全活動を推進する一環として、2009年2月に「ISO14001環境認証登録証」(JQA-EM6302)を取得しました。その後、2010年2月に、環境保全活動を展開するために、活動範囲を私たちの全事業所に拡大したうえで、2012年2月に更新しました。今後は、ISO14001環境規格の要求事項に添って、私たちのファシリティマネジメント事業活動およびその提供サービスを通じて、環境保全活動範囲の拡大を目指して、更に拡大展開しています。
その一環として、私たちは、「FPIが定める環境負荷を低減した清掃業務仕様の要件」を策定し、パートナー(実業務を再委託する協力会社)に、その要件の遵守を徹底してもらっています。
この「FPIが定める環境負荷を低減した清掃業務仕様の要件」の内訳は、マスト要件として、1)環境負荷低減に配慮した清掃用洗浄剤が採用されていること(具体的には、CASBEEにおける1.3.2 清掃管理業務/Ⅲ 清掃資材にて清掃用ケミカル判定表の判定基準を満たしている洗浄剤)、2)環境負荷低減に配慮した洗浄汚水の処理方法が採用されていること、を明記しています。ベター要件として、1)環境負荷低減に配慮した清掃用資機材の採用(国が定めたグリーン購入法に適合した清掃用資機材もしくは環境ラベル(エコマークなど)取得の清掃用資機材)、2)環境負荷低減に配慮した清掃方法の採用(例えば、イオン水の利用により、水道水で清掃する場合に必要とされる洗剤の使用量の低減が可能)を推奨しています。
先にお話したように、私たちは、この「要件」をすべてのパートナーと共有し、清掃による環境負荷を低減するよう努めています。一方で、この「要件」を実施する上で、課題も出てきました。それは、例えば、環境負荷低減に配慮した清掃用洗浄剤の採用により、清掃品質に一部影響が出てくることが懸念されたことです。そこで、私たちは、取り組みに賛同していただいたお客さま、およびパートナーと協議を進め、一定レベルの業務品質を担保できる清掃資機材をリストアップした、新たな「清掃資機材/環境負荷低減商品カタログ」を編集し、パートナーとも共有し、活用してもらっています。その結果、一定レベルの業務品質を担保した上で、環境負荷の低減に寄与することができています。